Vol.3 -- 電リONLINE

■クエリ/SQL編
　　　――クエリを使ってレコード総数を知る

Ｑ．
　DAOのRecordCountプロパティでレコード数を得るのはデータ数が増えると遅くなるということでしたが、これを改善する方法はありませんか？

Ａ．
　クエリで、COUNT関数を使えば簡単にレコード数を求めることができます。ただし、クエリの結果を変数などに直接入れることはできないので、COUNT関数を使った集計クエリを基にしてレコードセットを作成することになります。
　以下は、この方法を使ってレコード数を求めるユーザー定義関数の一例です。

Function GetRecCount(strSrcTable As 
                        String) As Long
　　Dim strSQL As String
　　Dim rst 
                        As DAO.Recordset

　　On Error Resume Next
　　If 
                        strSrcTable <> "" Then
　　　　strSQL = "SELECT 
                        COUNT(*) AS RecCount FROM " & strSrcTable
　　　　Set 
                        rst = CurrentDb.OpenRecordset(strSQL, 
                        dbOpenSnapshot)
　　　　If Err.Number = 0 
                        Then
　　　　　　GetRecCount=rst!RecCount
　　　　Else　 ' 
                        エラーのとき、たとえば存在しないテーブルを指定
　　　　　　GetRecCount = 
                        0
　　　　　　Err.Clear
　　　　End If
　　End If
End 
                        Function

　なお、連結フォームを開いたとき、フォームの移動ボタンの脇にレコード総数が表示されます。レコード数が多い場合には、フォームを開いてからしばらく待たないとレコード総数が表示されません（下図）。

　これは、フォームがみずからMoveLastを実行してレコード総数を得ていることを示しています。連結フォーム内でレコード総数を求めるには、次の式を利用します。

　　Forms("フォーム名").Recordset.RecordCount

　つまり、フォームのレコードセットからRecordCountプロパティの値を得ます。
　上で述べたように、フォームをひらいた直後はこのプロパティは正確な値を返しません。しばらく待ってから値を読み取ります。
　もしくは、強制的にMoveLastしてからRecordCountを読み取ります。この辺の事情は今回の冒頭、"データアクセス・コンポーネント編 DAOを使ってRecordsetのレコード総数を数える"で説明したとおりです。

	3/3
本サイト掲載の記事・写真等の無断での転載・複写を禁じます。本ページは、技術評論社様のご好意により掲載許可をいただいたものです。

■クエリ/SQL編 ――クエリを使ってレコード総数を知る

■クエリ/SQL編
　　　――クエリを使ってレコード総数を知る