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■データベース環境/管理編

Q. …自動起動のさせ方

 自分以外のユーザーにも使えるように、データベース・ファイルやプロジェクトを開くと同時に自動的に特定のフォームを開くようにしたいのです。どのようにしたらよいでしょう。

A.

 方法は2つあります。

 一つは、AutoExecという名前のマクロを作る方法です。このマクロの中で、指定のフォームを開くように設定します(図5-1)。こうしておけば、次回からの起動時に、このマクロが自動的に実行されます。

図5-1

 もう一つの方法は、メニューで [ツール] - [起動時の設定] を開き、"フォーム/ページの表示" に、フォーム名を指定します(図5-2)。

図5-2

 後者の方がよりスマートな方法です。また、両方を設定すると、「起動時の設定」が最初に実行され、その次にAutoExecマクロが実行されます。

 「起動時の設定」ダイアログでは、起動フォーム以外にも、Accessのアプリケーション・ウィンドウのタイトルバーに表示されるタイトル名やアイコン、初期状態やフォームを開いたときなどに表示されるメニューバーの種類やショートカットバーの種類の指定、データベース・ウィンドウやステータス・バーの表示の有無、などを制御することができます。
 これらの設定によって、作成したシステムがAccessではなく独立したアプリケーションであるかのように見せることもできます。

 ただし、上記の設定をしていても、データベース・ファイルやプロジェクトを開くときにShiftキーを押していることで、それらの設定を無効にし、普通に開いたのと同じ状態でデータベースを開くことができるようになります。
 このShiftキーによる解除を無効にする方法は、Q&A No.6をご覧ください。

 なお、参考までに付け加えると、マクロを自動実行させたいとき、AutoExecという名前にしなくても実行させることができる方法があります。
 それは、Accessをコマンドラインからオプション引数つきで実行する方法です。あるいは、そのようなコマンドをショートカットとして作成してWindowsのデスクトップに貼り付けておいたり、スタートアップ・メニューに登録するという方法もあります。

 コマンドライン・オプションとして指定するのは、次のようなものです。

データベース名 /x:起動するマクロ名

 具体的に、次のようなコマンドラインをショートカットとして登録することになります。

"C:\Program Files\Microsoft Office\Office\MSACCESS.EXE"
D:\Data\Sample.mdb /x:mcrOpenChohyo

は、実際は1行のところをページ幅の都合上折り返している事を示しています。

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