■フォーム編
マウスを使わずにデータ入力できるようにしたいのですが、どのようにしたらよいでしょう?
任意のコントロールへのフォーカス移動がキーボードからできるように、ラベル・コントロールにショートカットキーを設定するのがよいでしょう。ラベルにショートカットキーを設定するには、ラベルの表題(Caption)にショートカット・キーとして使用する英字一文字と、その文字の前に
"&" を記述します(図3-1)。
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図3-1 ラベルにショートカットキーを設定するプロパティ・シート
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こうしておくと、実際に表示されるラベルは、英字の下に下線付きで表示されます(図3-2)。
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図3-2 ラベルにショートカットキーを設定したときの見え方。ショートカットキーに対応するアルファベットに下線が付く
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注意しなくてはいけないのは、ショートカット・キーを設定するラベルは、必ずコントロールの子ラベルでなくてはならないということです。子ラベルは、ウィザードを使ってコントロールを生成したときに自動的に作られるものです。また、普通のラベルを
"切り取り" してクリップボードに入れ、対象のコントロールを選択状態にした状態で "貼り付け"
しても作ることができます。
ショートカット・キーを設定しておくと、入力時、[ALT]キー+[英字]で、該当のコントロールにフォーカスを移動することができます。通常、[TAB]キーによるフォーカス移動では、詳細セクション内、フォーム・ヘッダ内、というように、同一のセクション内でしか移動できませんが、ショートカット・キーによる移動ではその制限はありません。1つのフォーム内で同じショートカット・キーを複数定義しないように気をつけましょう(ダブっても、順番に次のところへ動くだけで不具合にはなりませんが)。なお、コマンド・ボタンの場合には、ボタンの表題にショートカット・キーを定義します。ボタンの場合にショートカット・キーを押すと、フォーカス移動とクリック動作がまとめて起こります。 ショートカット・キーは便利なものですが、1つだけ制限があります。それは、IMEが起動しているときには、ショートカット・キーが無効になるということです。これはIMEの仕組みの関係でしょうがないのですが、残念なことです。
●覚えておくと便利なショートカット
ついでに、入力時になるべくマウスを使わずキーボードで操作する方法を紹介しておきましょう(ほとんどはWindowsに標準のインターフェイスです)。
1.
フォーカス移動……Tab or Shift + Tab(逆順移動) |
2.
コンボボックスでリストを表示する……Alt + ↓ |
3.
ボタン・クリック……フォーカスがあたっている状態でSpaceキー |
4.
タブ・ページを切り替える……Ctrl+Tab |
5.
フォームを閉じる……Ctrl+F4 |
6.
Accessを終了する……Alt+F4 |
7.
データシートで直前のレコードの同一フィールドの値をコピーする……Ctrl+7(')
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(相談員 望月宏一)
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